ABEに想う_読みもの3 メメント・モリ

2018年02月15日木曜日 コンダクター 羽地 朝和

僕の師匠は沖縄での合宿ワークショップ中に倒れ、そのまま入院先で天に召された。遺骨は青い海に散骨され、ご家族とその小舟に乗せてもらった。
はらはらと沈むお骨をながめ「これが人生なんだなあ」とぼんやり思った。

僕はその脚本をなぞって生きている。でもまだ師匠の足元にも及ばないので死ねない。
終わりを見すえると、今をどう生きるか、残りの人生で何にとりくみ、何をやめるかを考える。


第2回ABE研究会のテーマは「メメント・モリ」
黒澤明監督の「生きる」をアプライドドラマで経験し
そしてプレイバック・シアターで生きざまを観て
自分への手紙をかく


この人生でよかったと思うのもよし、こんなはずじゃなかったと嘆くのもよし
結局この生き方が僕の人生なのだから


かけがえのない仲間とのひと時を楽しもう。

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コンダクター 羽地 朝和