用語解説

さ行

ストローク

人間は他者との関わりの中で無意識のうちに“自分を認知されたい”、“認めて欲しい”という欲求(自己認知欲求)を抱いています。この欲求を満たす働きかけをストロークと呼びます。
TA(Transactional Analysis /交流分析)では、ストロークを「自分や相手の存在や価値を認める働きかけ」と定義づけています。
人はストロークを得ることで自己認知欲求が満たされ、安心感や充足感、時には強い喜びを感じます。ストロークはやる気、やりがいを生み出す源でもあります。ストロークには肯定的ストローク、否定的ストロークがあり、人はこれらのストロークをバランスよく得ることで、心と身体が健全に成長していきます。
また、相手を無視したり相手の価値を軽視した働きかけを「ディスカウント(値引き)」と呼び、ストロークとは反対の行為を意味します。
心の栄養ストロークが充分にあるときは、ストレスに対する免疫力がある状態です。逆にストロークが不足しディスカウントばかりの状態が続くと、ストレスに対する抵抗力が低くなり、メンタル面での問題が発生しやすくなります。